ニュージーランドの料理ブロガーまるです♪
みなさんは小麦粉ってどうやって選んでますか?スーパーで適当に安いやつを買ってる?
実はスーパーの安い小麦粉は品質が良くなく、食べすぎると体に影響を及ぼすことも。
わたしは以前小麦製品を食べるとお腹が張ったり手足が重だるくなるなど体調を崩していました。
でも小麦粉ってやっぱり便利だしおいしいから食べても大丈夫なものはないか、と色々試してみることにしたんです。
もくじ
よりマシな小麦粉の選び方
初めに断っておきますが、わたしは食材にこだわってるとは言えストイックではなく、ある程度は妥協してます。(じゃないと破産するw)
ここでご紹介するのはあくまで「最低限押さえるべきポイント」を押さえた、一般的にスーパーで販売しているものよりマシな小麦粉です。
輸入小麦は避ける
日本で消費されている小麦の85%は輸入品。主な輸入元はアメリカ・カナダ・オーストラリア・フランスです。
スーパーで見かける大手メーカーの安い小麦粉は国産と書いていない限り基本は輸入品ですが、以下の理由からおすすめしません。
輸入小麦の多くから除草剤グリホサートが検出
グリホサートは除草剤の成分で、商品名ではモンサント社(2018年にバイエル社が買収)の「ラウンドアップ」が有名です。
諸外国でグリホサートの使用禁止・規制強化がされる中、日本は2017年に残留基準値を改正し、小麦のグリホサート基準値は従来の6倍も緩くなりました。(世界と逆行・・・)
改正前 | 改正後 | |
小麦 | 5 ppm | 30 ppm |
農林水産省の残留農薬調査(2019年)で、グリホサートについては以下の結果が出ています。
検査数 | 定量下限値*以下 | 検出 | 検出率 | |
アメリカ | 134 | 6 | 128 | 95% |
カナダ | 82 | 0 | 82 | 100% |
オーストラリア | 50 | 44 | 6 | 12% |
フランス | 17 | 16 | 1 | 6% |
*定量下限値:0.01〜0.02ppm
いずれも残留基準値の30ppmを下回ってはいますが、アメリカ・カナダ産のほぼ全ての小麦からグリホサートが検出。
じゃあ国産小麦はどうなのかと言うと、一般社団法人 農民連食品分析センターの調査(2019年)で以下の結果が出ています。
輸入小麦のみで作ったパン | 検出(0.04〜0.05ppm) |
輸入小麦と国産小麦で作ったパン | 検出(0.05ppm) |
産地不明小麦で作ったパン(輸入小麦と推測) | 検出(0.03〜0.08ppm) |
国産小麦のみで作ったパン | 不検出(定量下限値*以下) |
*定量下限値:0.01ppm
以上二つの検査結果をまとめるとこんな感じ↓
- アメリカ・カナダ産の小麦ではほぼ全てで検出
- 輸入小麦を使用した学校給食パンでは全てで検出
- 国産小麦のみ使用した学校給食パンでは不検出(定量下限値以下)
で、輸入小麦に残留してるのはわかったけどグリホサートってそんなにヤバい農薬なの?
はい、アメリカではラウンドアップによる健康被害で多額の訴訟が行われ、製造元のバイエル社になんと!総額109億ドル(約1兆1700億円)の支払い命令が下りました。
問題の除草剤は「ラウンドアップ」などの商品名で販売されているグリホサート。和解は24日、バイエルが発表した。
バイエルや米メディアの報道などによると、米国内で起こされている約12万5000件の訴訟のうち、約9万5000件について和解が成立。残る約3万件についても和解の成立が見込まれており、合計の支払額は最大96億ドルになる見通し。原告1人当たりの支払額は最高で約25万ドルになるという。残りの約12億5000万ドルは、将来起こされる可能性のある訴訟に備えるため。民事訴訟の支払額としては「過去最大級」(ニューヨーク・タイムズ紙)という。
訴訟は最初、グリホサートを開発した米モンサントを相手に起こされていたが、バイエルが2018年にモンサントを買収したため、バイエルが引き継いでいた。
和解は結果的に原告側の主張を認める形となったものの、バイエルは、グリホサートは安全性に問題ないとの立場は変えておらず、販売も引き続き続ける。
出典:YAHOO!JAPANニュース
輸入小麦の多くはポストハーベストを使用
輸入小麦の多くは輸送中の殺虫や防カビ等の目的でポストハーベスト(収穫後農薬)が使用されています。
日本国内ではポストハーベストの使用は禁止されていますが、輸入品に関しては許可されているんですよね。
栽培期間中の農薬は雨などである程度落ちますが、ポストハーベストはそれがない分そのまま作物に残留するので要注意。
しかも小麦粉の場合ポストハーベストを混ぜこむので農薬を直接食べてるんですよね。。
ちょっと古い動画ですが、これ見てみてください(怖)↓
あと、わたし以前スーパーの安い小麦粉と無農薬の国産小麦粉を隣り合わせに置いといたら、無農薬のやつだけ粉ダニがわんさか湧いてました。。
ビニール袋に入れて口縛ってたのに、粉ダニにビニール食いちぎられて、です。(よほどおいしかったのね)
なのにすぐ隣にあった安い小麦粉は被害ゼロよ・・・つまり、安い小麦粉は虫も食わないほどキッツい農薬まみれってこと。
人間はそんな虫も食わない代物を食べてるってことなのですよ・・・怖すぎ。。
輸入小麦は品種改良を多数回されている
小麦は体に悪いとよく言われますが、小麦自体が悪いのではなく品種改良を繰り返した結果、現代の小麦は昔の小麦と違うものになっているという問題もあります。
大量生産の安い輸入小麦は収量を上げる、食感を良くするなどの目的で品種改良をかなりされていると考えられます。
一方で国産小麦の中にはまだまだ固定種・在来種といった長年受け継がれてきている品種もたくさん。
ただアマゾンや楽天では「固定種・在来種」と明記されたものはほぼ見当たらないので、ここはあまり気にしなくてもいいと思います。
放射能汚染を避けるため、産地は厳選する
国産は国産でも、日本のどこで栽培されたものかも重要です。
2011年の福島第一原発事故により飛散した放射性物質が、東北・関東を中心とする広範囲を汚染しました。
現在は当初よりだいぶ汚染が少なくなってきていますが、念のため東北・関東産の小麦粉は避けた方が安心。もしくは放射能検査済の商品を選びましょう。
全粒粉よりも精白された小麦粉を選ぶ
全粒粉はヘルシーなイメージがありますが、個人的にはおすすめしません。
ちなみに、全粒穀物に含まれるアブシジン酸やフィチン酸などの害については諸説あるのでここでは割愛します。
農薬や放射性物質は胚芽に残留しやすい
小麦の構造は外側からもみ殻→表皮(ふすま)→胚乳+胚芽となっており、もみ殻を除去した後に製粉されます。
小麦粉はざっくり分けて全粒粉と白い小麦粉の2種類。

胚芽は栄養価が高いですが、栄養だけでなく農薬や放射性物質などの有害物質も残留しやすいです。
なので、より精製された白い小麦粉の方が汚染のリスクは低くなります。
全粒粉は消化が悪く味もクセがある
また、全粒粉は以下の理由からもおすすめしません。
- 精白した小麦粉と比べて消化が悪い
- 味にクセがあり料理によっては使いにくい
白い小麦粉は血糖値が上がりやすいなどの問題点もありますが、わたしはその分砂糖を控えめにするなど他の食材で調整してます♪
無農薬・有機にはそこまでこだわらなくてOK
これはわたしの経験上なんですが・・・
無農薬・有機(オーガニック)で国産の小麦ってとてもとても少ないです。
小麦で体調を崩していた頃にありとあらゆる小麦粉(薄力・中力・強力)を試してみた結果、
- 海外産(慣行栽培)→×
- 海外産(オーガニック)→×
- 国産(慣行栽培)→○
だったので、無農薬・有機かということより国産小麦の方がより本来の小麦に近く(+日本人の体質に合ってて)体への負担が少ないのかなぁと思いました。
もちろん農薬を使っているより使っていない方が良いんですが、国産小麦で無農薬・有機というのはほとんどないんです(泣)。
それに小麦粉はトマトやきゅうりのように農薬にさらされた皮ごと食べるものではありません。
収穫後に一番外側のもみ殻を取り除いた中身を粉にするので、ある程度は有害物質が除去された状態で製品になるのです。
だからそこまで神経質にならなくても大丈夫かと!
比較的安全なおすすめ国産小麦粉(薄力粉・中力粉・強力粉)
まとめると、小麦粉を選ぶ時のポイントはこちら。
これを踏まえて良さそうな小麦粉を探してみました♪
薄力粉ならこれがおすすめ。
中力粉ならこれかな〜。機械ではなく石臼挽きなので、小麦本来の風味やミネラル分をキープしてます。
強力粉はこれがいいかな♪
少し高めだけど自然栽培のも見つけました(自然栽培にしては安い)。中力、強力もあります。
原農場のは35年間無農薬、無化学肥料な上に自家採種した種を使ってるらしい!こだわる人は是非♪
国産小麦粉2種類(または4種類)を選んで試せるお得なセットも!薄力粉・中力粉・強力粉から選べます。
小麦粉はあくまで嗜好品。マシなものを選んで食べ過ぎなければOK
わたしがそこまで小麦粉の質にストイックにならない理由のひとつが、小麦はあくまで嗜好品だから。
毎食小麦製品を食べてるわけではなく、ちょっと料理に使うとかたまのお菓子作りに使うだけなので最低限危なそうなものを避ければ十分なのです。
小麦も砂糖も、なんだって食べ過ぎなければOK。なんならジャンクフードだって月に1回食べたくらいじゃ死にませんw
今回はわたしなりに小麦粉の妥協点をお話ししましたが、どの程度の質の小麦粉をどれだけの量食べるかはみなさんの体調や嗜好、お財布と相談して決めてくださいね!
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