ニュージーランド在住の調理師主婦ブロガーまるです♪
年々日本でもベジタリアンの人が増えていますね。今日はベジタリアンの中でも特に厳格なヴィーガン(卵・乳製品・はちみつもNG、毛皮製品なども身に付けない)についてのお話。
親子代々ヴィーガンを貫いてる人に是非読んで欲しいです!
もくじ
親自身がヴィーガンなので子どもにも動物性食品を与えない人たち
親がヴィーガンだと、子どもにも動物性食品を与えずに育てるということが多いみたいです。
- 動物性食品は体に悪いと思うから子どもにも食べさせない
- 自分がヴィーガンだから子どももヴィーガン食で育てる
というのが主な理由でしょうし、その他にもヴィーガン食とそれ以外の食事を作るのが手間とか、肉を同じ冷蔵庫に入れるのも嫌だから買えないなどもあるでしょう。
しかし、親と子どもは別の人間。親がヴィーガンだからといって子どももヴィーガンにする必要はないし、むしろデメリットがあることを忘れてはなりません。
成長期の栄養不足を招く
成長期にはたくさんの栄養を必要としますが、神経の働きを正常に保ったり赤血球の生成に必要なビタミンB12は植物性食品には含まれていないので動物性食品を一切摂取しないというのはおすすめできません。
たんぱく質は植物性食品にも含まれていますが、アミノ酸スコアを考えると動物性食品を摂取した方がはるかに効率良く補えます。
食品に含まれるたんぱく質を構成する必須アミノ酸の含有バランスを評価する指標で、アミノ酸スコアが100に近いほど体内でたんぱく質が有効利用されます。
ちなみに以前ヴィーガンカフェで働いていた時はスタッフにもヴィーガンの人が多かったですが、シワや白髪が目立ち実年齢よりも老けている人、ヒョロヒョロに痩せてるのにお腹だけ妊婦のごとくポッコリしてる人が多かったですね〜。
子どものうちからヴィーガンで育った場合、動物性食品が食べられなくなる
ずっと動物性食品を摂らずに育ってきた場合、大人になってから食べようとしても食べられない体になっている可能性が高いです。
わたしは肉も魚も食べて育ちましたが、一時「肉は体に悪い」と信じほぼ菜食だった時期がありました。25〜29歳頃でしたかね。
途中から顔が老け込んでしまったので、たんぱく質不足を解消するために再度肉を食べ始めましたが、当初は消化できずすぐに胃がもたれてしまいなかなか辛かったです。
その後もひたすら食べてるうちに消化できるようになりましたが、大人になってから菜食を始めた(それもたまには肉も魚も食べる)わたしでもそうだったのですから生まれながらのヴィーガンさんはもっと困難でしょう。
本来は動物性食品を必要とする体質である可能性がある
え?子どもの頃からヴィーガンで育ったからこの先も動物性食品を食べなければ良いんじゃないかって?はい、その質問待ってました!
世の中にはいろいろな体質の人がおり、肉が必要な人もいれば必要ない人もいます。また、生涯ずっと同じ体質というわけではなく、時期によって体質が変わり体に必要な食べ物も違ってきます。もっと言うと人間の体は毎日変わります。
何年、何十年と日々変化している体の状態を無視し頭で考えて特定の食生活を続けることは果たして自然なことなのでしょうか?
ヴィーガンで育てたお子さんでも本来の体質が肉や魚を欲する体質だったり、人生のどこかのタイミングで肉や魚が必要な体質になるということも考えられます。
その場合、本来体に必要なものが食べられないという事態に陥ってしまいとてもリスクが大きいのです。
ヴィーガンとして育てられることにより人生の選択肢が減る
ヴィーガン子育てが我が子の人生の選択肢を減らすというのも見逃せない事実です。
ヴィーガンが調理関係の仕事に就く場合、仕事の幅が狭まる
もしみなさんのお子さんが調理関係の仕事をしたいと望んだ場合、動物性食品が食べられないというのは大きなハンデになります。
わたしはシェフなんですが、以前同僚にベジタリアンの人がいました。彼は元々家族全員ベジタリアンだったため彼もベジで育てられ、肉や魚は一切食べられなかったんです。
しかし勤務先は肉も魚も扱っていたので、調理はできても味見ができません。また、まかないも彼の分だけ別にベジタリアンミールを作らなければなりませんでした。
この同僚はベジタリアンでもこんな苦労がありましたから、乳製品や卵もNGのヴィーガンはさらに大変でしょう。肉や魚を食べる人がヴィーガン料理のシェフになることは簡単ですが(わたしもやってました)、逆は難しいのです。
ヴィーガン料理店限定で職探しをするとかなり限られてしまうし、肉や魚を扱うレストランで働くと味見ができないのでシェフとしての仕事を一人で完結できないことになります。
ヴィーガンでない人と結婚する場合に苦労する
もちろんヴィーガンとヴィーガンでない人が結婚している例もあります。
ただ、食事を作る時にそれぞれ別のものを作らなければならず手間がかかったり、ヴィーガンの相手が肉を見たりにおいがするだけで嫌がるというトラブルも聞きます。

そもそも気は合うし好きだけど食が合わないという理由で恋愛対象から外れたり、付き合っても破局してしまったというケースも。
世の中の大半の人は雑食なので、少数派のヴィーガンにはこんな苦労もあるんですね。。
ヴィーガン子育ては可愛い我が子の人生をハードモードにするかもしれないということを肝に命じてくださいね。
子ども本人がヴィーガンになることを望む場合は?
人間の中には色々な体質の人がいますから、肉や魚を必要としない人も一定数います。体の声は一番頼りになるので、もし体が欲していないというなら無理に食べさせることはありません。
ただし、子ども本人が「動物と地球環境を守るためにヴィーガンになる!」などと言った場合は一度立ち止まってください。

子どもは未熟なので、それが体の声でなく頭で考えた食べ方だということがわかっていないでしょうし、長期的に見て自分自身の体にどのような影響を与えるかというところまで考えが及んでいないことがあります。
ヴィーガンの親御さんは我が子がヴィーガンになりたいと言ってくれたら嬉しいでしょうが、きちんとデメリットも説明し、ヴィーガンになるのであれば体の成長が終わってからもう一度考えてみることを提案してあげてくださいね。
ヴィーガン子育てはデメリットの方が多い
ヴィーガンは体に良いと信じて実践している方も多いでしょう。お父さんお母さん自身に関しては、それで心と体が満足するのであればいいと思います。
ただし、成長過程にある子どもに関してはヴィーガン食のみで育てることはデメリットの方が多いです。どうか、可愛いお子さんの人生の選択肢を増やすべく、ヴィーガン子育て中の方は一度立ち止まってみて欲しいですね。
どうしても自宅ではヴィーガン食しか出せないのであれば、せめて給食や外食時には動物性食品を摂取させるなど、バランスを取るよう意識してもらえたら嬉しいです!

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