突然ですが、みなさんは料理は得意ですか?好きですか?


私は飲食店でシェフの仕事をしておりますが(三つ星とかじゃないよw)、正直言って料理は苦手だし好きではありません。肉じゃがを初めて作ったのは24歳の時で、嫁入りも危ぶまれるほどの料理スキルのなさでした。


でも仕事はきちんとできているし、毎日楽しく働いています。(そして嫁にも行けましたw)


「料理が苦手で好きでもないのに料理の仕事なんかできるの!?」と思いますよねw 今回はその秘密についてお伝えしようと思います。

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家庭料理と飲食店の調理はまったく別のもの

まず、料理と一口にいっても家庭料理と飲食店の調理は根本的に違います。そのため、家で自炊するのは苦手でも飲食店のキッチンやスーパーの惣菜部門の仕事は得意という人もいるでしょうし、逆も然りです。(私の場合は前者)


これを前提として、料理が苦手で嫌いな人でもレストランやカフェの調理・調理補助の仕事はこなせるし、むしろ強くおすすめしたい理由があるのです。

1.料理が上達する



私はひょんな事から飲食店のキッチンで働くことになったんですが、働いているうちに料理が上達し、家でご飯を作るのが楽になりました。


料理が苦手で好きでもない人は家でご飯を作るのも結構大変です。何を作りたいか決めて、料理の組み合わせを考えて(メインとサラダなど)、どの食材があるかチェックして、足りないものは買いに行って、下ごしらえが必要ならして、食べる時間に合わせて作り始めて・・・と。


料理が好きな人にとっては楽しい時間かもしれませんが、そうでない人は結構エネルギーを消耗してしまうんですよね。


私はシェフの仕事を通して以下のスキルが自然と身に付き、上記のような自炊の流れもスムーズにこなせるようになりました。


  1. 包丁の扱い
  2. 味付けのさじ加減
  3. 栄養バランスを考えるスキル
  4. 今ある食材と合う食材やスパイスを考えるスキル
  5. 煮込み料理に何分ぐらいで火が通るか予想するスキル
  6. オーブンで調理する時の温度と時間を食材ごとに予想するスキル
  7. 食材の在庫確認とどのぐらい仕入れるかを考えるスキル


特に1.包丁の扱いと2.味付けのさじ加減を学べたことは普段の自炊にとても役立っています。


包丁で食材を切るスピードは以前の3倍ぐらいになったため調理時間が短くなり、食事の支度が楽になりました。また、色々な切り方を覚えたり食材を細かく切れるようになったことで料理の幅が広がりましたね。


味付けに関しては、シェフの仕事をする前は塩をどのぐらい入れたらいいのか、スパイスをどのぐらい使ったら良いのかという感覚がなく、味付けが薄すぎたり濃すぎたりということがよくありました。





なので失敗しないよう料理本と照らし合わせて「塩小さじ2・・・」などとやっていたのですが、感覚で味付けができるようになったことで時間も短縮でき手間もストレスも減りました。

普段は知りえないジャンルの料理も覚えられる

また、エスニック料理の店などで働くと普段家では作ろうとも思わないような料理も覚えられます。私は以前中東料理の店で働いていたのですが、その時に覚えたフムスやドルマなどのトルコ料理は家でもよく作るようになりました。


日本食やフレンチ、イタリアンなどは日本人にとって馴染み深いですが、あえて普段あまり食べないような料理の店で仕事をするとレパートリーが増え食生活の幅も広がるので楽しいですよ♪

2.飲食店の調理は家庭料理よりも楽



また、店の規模や扱っている料理ジャンルにもよりますが、基本的に飲食店の調理は家庭料理よりも楽です。


たしかに重い大鍋で調理をしたりスピードとクオリティを同時に求められるというのは大変ですが、慣れてしまうと家庭料理よりも楽に感じます。


その理由はこちら。


  1. 作るものが決まっているので毎回何を作るか考える必要がない
  2. レシピが決まっているので味付けや分量に悩むことがない
  3. 使う食材の種類や量がほぼ決まっているので何を買うか迷うことがない
  4. 仕込みをしておいて出す時は温めるだけなど楽な調理が多い


「あの店の料理は家庭料理レベルだ」とか「自炊すらまともにできない人がシェフとして働けるわけがない」といった言葉を耳にすることもありますが、私から言わせればそんなのナンセンスですね。


私は調理の仕事は楽々できるようになりましたが、毎日の食事の支度はめんどくさくてしょうがないダメ主婦ですw

3.飲食店で働くとまかないが出るので家で料理をする手間が省ける



ほとんどの飲食店ではスタッフに食事が出ます。いわゆるまかないですね。


飲食店で働けばまかないが出るので、家で料理をする手間が省けます。他の職業だと朝お弁当を作る必要があるので作る手間がかかるほか、その分早起きしなければならず職場に行ってからもお弁当を冷蔵庫に入れたり食べる前に温めたりという余計な仕事が増えるんですよね。(外食派の人は別ですが、私は外食だとお金がかかるのでお弁当でないとやってられませんw)


その点飲食店で働けばお弁当を作る手間も保管する手間もなく、その場で作ったものを食べられるので楽。忙しい時でなければ作りたての温かいご飯を食べられるのもポイント高いです!


まるまる

いつも「まかない何食べようかな〜♪」と考えながら仕事してますw



私はシェフの仕事をしているうちに料理に慣れ、家庭料理も以前ほど苦痛ではなくなりましたが、今でも料理はしなくていいのであればしたくない派ですw なので、お弁当を持参しなくて良いのはものすごく楽!


飲食店ではあらかじめ調理しておいて温めるだけといったものも多いので、私は普段メニューに使うものを少しもらって温めて食べることが多いですね。お弁当を作るより100倍手間が少ないですw

苦手な分野も環境を変えると自分に合っていることがある

料理に限ったことではありませんが、自分が苦手・嫌いだと思っている分野も環境を変えると違った見え方になり、思いのほか自分に合っていたということは珍しくないと思います。


私の場合、20歳まで料理嫌い、その後は嫌いではないけど苦手という状態がずっと続いていました。(今も得意とは言えませんw)


なのでシェフの仕事をすることになった時は「この料理劣等生の私にシェフなんて務まるのだろうか・・・」という不安はありましたね。しかし実際やってみると思ったよりも楽で、慣れた頃には「私この仕事向いてるんじゃないか?」とさえ思ったほどです。





今では「料理大好き!得意!」とは言えないものの、以前よりも苦手意識が減ったのは事実だし、家のご飯も手早く、そして毎日メニューを変えて作れるようになったので収穫は大きいなと思います。(以前はご飯、みそ汁、野菜炒めが何日も続いたことも・・・)


みなさんも一見苦手だと思っていることでも、意外と仕事だと楽にこなせるということがあるかもしれません。


好きなことを仕事にするというのももちろん素敵なことですが、あえて苦手なことを仕事にしてみるというのも面白いかも?







まるまる

というわけで、料理が嫌いな人はバイトでもいいので調理の仕事をしてみることをおすすめするよ!