レストランやカフェを開くことが決まったみなさん、まずはおめでとうございます!開店準備に各種手続にと忙しくされていることでしょう。
初期投資として様々な備品を揃えることになりますが、今回はその中でもお皿やグラス、シルバーなどの「食器」についてお話ししたいと思います。
わたしは今まで様々なレストランやカフェに勤めてきましたが、割と経営者目線で店のことを考えてきました。
食材やナプキンなどの消耗品は途中からでも変えられますが、残るものはそう簡単には変えられないので最初が肝心です。
1.壊れにくいものを選ぶ
備品が壊れる=お金のロスです。また、割れた食器を新聞紙でくるんで捨てるなどの手間(=人件費)も発生します。
壊れにくさを決める要素は3つ。
- 素材
- 形
- 厚み
これらを総合して考える+店のコンセプトや用途を踏まえて決定すると良いです。
たとえばガラスよりプラスチックの方が割れにくいですが、高級店にプラスチックの食器は合いません。この場合、ガラス(素材)でも突起の少ないデザイン(形)や厚みのあるもの(厚み)を選ぶことをおすすめします。
子どもは誤って食器を割ってしまいがちなので、お子様ランチ用プレートや子ども用の取り分け茶碗はプラスチックやメラミン製のものを選ぶと良いでしょう。
2.洗いやすいものを選ぶ
わたしは長年キッチンスタッフをしてますが、洗いにくいものって結構ストレスなんですよね。洗う時間も余計にかかるのでこれも人件費の無駄と考えましょう。
洗いやすさの基準は2つ。
- 素材
- 形
素材で言えばプラスチックや木は油汚れが落ちにくく洗うのに一苦労です。ただ、これらは壊れにくさでは優秀なので用途によって使い分けましょう。
油汚れが落ちにくいプラスチックや木の食器を油っこい料理に使わないようにするだけでもかなり楽ですよ!
形に関しては以下のポイントに気をつけましょう。
- 無駄に装飾が多い
- 細かいところに手が届かない
やたら凝った彫刻が施してあるものは汚れが溜まりやすいし、口の狭すぎるティーポットなんかは細かいところまで洗いにくいので要注意です。
3.シンプルな定番の品を選ぶ
定番で何年も販売されている商品を選べば、壊れて買い足す時も同じものを揃えられます。
それが無理なら似たようなものを見つけやすいシンプルなもの(白くて装飾のない丸皿など)を選ぶのが賢明。
まったく同じでなくても似たようなものなら元々あった食器と一緒に使えるし保管時も重ねたりするのに便利ですよ!
大きさや形の違うものを少しずつ買い揃えるとこんな風になります。みなさんも覚えはありませんか?w

4.統一感のあるものを選ぶ
店で使う食器はなるべく統一感のあるものを選びましょう。わたしの勤める店には色も形も違う2種類のコーヒーカップがありますが、見た目もスッキリしないし収納もしにくいです。

また、食器の色や形がごちゃごちゃしていると店のコンセプトが伝わりにくいし、今はインスタグラマーも多いのでインスタ映え的にもスッキリ統一感のある食器はおすすめですよ♪
5.基本は一用途に一種類
たとえば取り皿はこれ、ごはんものに使うどんぶりはこれ、デザート皿はこれ、といった風に用途別に1種類ずつ揃えるのが基本です。
まずはそれで営業してみて「どうしてもチョコレートケーキを黒いお皿に載せると映えないから白いお皿がほしい!」など、必要がある場合のみ買い足しを検討しましょう。
最初は最低限だけ購入するべし
最初から大量の食器を揃えてしまう飲食店も多いですが、それはおすすめしません。理由は2つ。
- 初期コストが増える
- 保管場所を取る
実際に営業してみたらやっぱりこれとこれはいらなかった、というものは往々にしてあります。うちの店でも食器の半分以上は使われておりませんw
使わないものにまでお金を払って場所も取るなんてアホらしいですよねw
実際に営業してみないとどの食器がどれだけ必要かわからないので、まずは最低限で回してみて足りなかったり破損して数が減ったら買い足すといいですよ!