美容整形が普及した現代でも多くの人は未だ良いイメージを持っていないでしょう。
たしかに、体にメスを入れたり何かを入れたり除去したりするのは不自然なことです。麻酔とか塗り薬とか、色々薬も使いますしね。
美容整形はやらなくて済むならその方が体には良いかもしれない。でも、世の中には整形した方が良いパターンもあるんです。
もくじ
自分の外見が苦痛になっている人もいる
ここで言う整形した方が良いパターンというのは、周りから見て美人かブサイクかという問題ではなく、本人が外見により精神的苦痛を被っているケースです。
外見が人生に及ぼす影響
かく言うわたしも、生まれつき目が正常に開かない先天性眼瞼下垂を持って生まれてきました。
原因は不明。おそらくあるべき筋肉が1本欠損しているのではないかと言われましたが。
特に左目は生まれた時はまったくと言っていいほど開いておらず、そのせいで左だけ視力が出なくて近視+乱視。
乱視は数値としてはそんなに強くないのですが、メガネでも完全には矯正できません。
右目は人より良いのでいわゆるガチャ目で、右目がカバーしてくれてるのでアラサーの今でも両目裸眼で生きてます。
ただでさえ目が開かないのにさらに余分なまぶたの皮があったため皮の重さがのしかかり、目を開けているのも一苦労。
目が疲れていたせいか中学生ぐらいからひどい肩こりでした。
目つきが悪く、第一印象は怖いと言われることが多かったです。
おまけに左右で症状の重さが異なり、見た目は左右非対称。赤ちゃんの時は「おめめ虫に刺されたの?」とよく聞かれたらしい・・・。
周りの目が気になり辛い辛い学校生活
小学校までは周りから「目つぶれ」と言われいじめに遭いました。
中高生になってからは自分は誰よりもブサイクだと思うようになり、100人中100人がブサイクだと言う人(不細工です代レベル)に対しても「自分に比べたらかわいい・・・」と卑屈になってゆきました。
左目に至ってはまぶたの筋肉がほとんど機能しておらず、目を開けようとしても開かない。
右目は開こうと意識すれば開いたのでアイプチが使えましたが、左目はそもそも筋力が弱すぎてアイプチ先生も惨敗。
アイライナーでごまかそうともしましたが、そもそも左右非対称すぎて意味を成さず。
鏡で自分の顔を見る度に悲しくなり人知れず泣いておりました。
形成手術について
あまり小さいうちに形成手術をすると成長と共に傷口がつれてくると言われたので、早期の手術はしませんでした。
小学生の時まで生まれた病院の眼科で定期検診をしていましたが、当時のわたしは手術が怖くて踏み切れず。
まぶたが下がっていると視力の発達に影響するため、2〜3歳くらいで糸でまぶたを吊り上げる仮手術をし、成長しきってから糸を外して本チャンの筋膜移植・吊り上げ術をする方法もあるそうです。
小さいうちは怖がって動くと危ないので全身麻酔で手術します。そのため、手術中にまぶたがどのくらい上がるか見ながら調整できないので難しいのが難点。
また、当時通ってた大学病院は腕の良いお医者さんがおらずここにいても治らんなと確信し、中学の途中ぐらいで眼科専門病院に変えました。(というか、まぶたの問題なので眼科じゃなくて形成外科だろwというツッコミお待ちしていますw)
高校時代は形成手術のオンパレード
そこの眼科に非常勤で来る形成外科のヤブ医者に効果のない手術を2回されました。
1回目は左目挙筋短縮手術をし、治らず。(左目は筋力が足りないので、この手術をしてもまぶたが上がらない)
2回目は本当は大腿四頭筋の筋膜を顔に移植し、左眉の筋肉と左まぶたをつなげて吊り上げ、左目を無理やり開ける吊り上げ術の予定でした。(これならまぶたが上がる)
が、当日手術直前にヤブ医者が怖じ気づいたのか急に、
「まぁ君はまだ16歳だしね、この手術をしても後悔すると思うよ」
などとよくわからん言い訳をされ手術の中止を求められるという事態に。
やっと治ると思って意を決して来たのにそんなことを言われ、ブチ切れて泣き出すわたし。
そしたら「じゃあ代わりにこの手術ならしてあげる」と提案されたのがまさかの埋没法。
埋没式二重まぶたとは、切開をしないで糸を皮膚に埋没させる、瞼板(けんばん)と皮膚を癒着(ゆちゃく)させることで二重まぶたを創る美容外科手術です。二重まぶた埋没法ともいわれます。
出典:酒井形成外科ホームページ
正直、高校生でも自分の体のことはわかるので「自分の左目は筋力不足でアイプチもできないから埋没法なんかで開くわけはない」と思ったし、ヤブ医者にもそう言いました。
が、「あ〝ーーーー」みたいな感じで遮られ、無理やり手術されるという。
払わなくてもいいお金を払い、しても意味のない手術を受けさせられたんですよね。
案の定左目は開くことなく、意味ないし糸が癒着すると困るのでヤブ医者がいない日に他の先生に抜糸してもらっちゃいましたw
後日ヤブ医者怒り狂ってたけど、あなたのせいですから!!!
その後、知人に紹介されて行った別の総合病院でも、また別のヤブ医者に効果のない左目挙筋短縮手術を1回されました。
そこでも「挙筋短縮じゃなくて吊り上げ術じゃないとわたしの左目は開きませんよ」と言ったものの、まぁ任せなさいと謎の自信。
結果、やはり左目は開かず。またしても病院を変えねばならなくなったのです。
敏腕美容外科医との出会い
最終的にお世話になったのは、東京・大塚にある酒井形成外科の酒井倫明(さかい・みちあき)院長。
当時普及し始めたインターネットで調べに調べ、ヤブ医者時代からここが良いと思ってたんですが保護者が乗り気でなく。(美容外科もやってたのでなんか怪しいと思っちゃったんですかねw)
高3になり、やっとこさ酒井先生にかかることができました。
今までの経緯を話したところ、
「え?君の左目は重度だから挙筋短縮術なんかで治るわけないじゃん」
「てか普通目を開ける手術では二重にするよね。なんで二重のライン作らずに目の際切ってるの?」
「左目だけで右目は手術しないの?普通両方手術してそろえるよね?その先生大丈夫?」
「できないなら切らずに僕みたいな若いのに回してくれたらいいのにね〜(ヤブ医者ズは当時60半ば)」
とぶった切りw
サクサク手術の計画が進み、重度の左目は筋膜移植吊り上げ術、軽度の右目は挙筋短縮手術をすることに。
違う手術なのに同時にしてもらい、晴れてわたしの先天的顔面コンプレックスは解消されたのでした。
手術直後は目デカくなりすぎていかにもやりました風だったけど、しばらくすると落ち着いてのっぺりしたしょうゆ顔に。
術後の心身の変化
術後はそりゃあもう快適で、人生が180°変わりました!
- 目が楽に開くせいか肩こりが軽減
- 無意識に左目を開けようとして左だけ不自然に上がっていたまゆげの位置が下がった
- 鏡を見て絶望することがなくなった
- 左右の目の大きさが以前より揃い目の際も隠れてないので化粧がしやすくなった
10代の頃は外見のせいで本当に卑屈の中の卑屈でした。自分は一生彼氏もできないし結婚もできずに死んでゆくと思ってましたから。
セーラー服の着てる時うしろからナンパしてきた人に振り向いたら、ガッカリされて傷付いたこともありました。(後ろ姿はかわいい子に見えたらしいw)
そんなどん底のわたしを救ってくれた酒井先生。
難しい手術をしながらも局所麻酔の私とずっと雑談してたり、 手術中にいちいち効果音とか「えいっ」とか言いながら進める楽しい先生でしたw 先生には本当に感謝してます。
美容外科・形成外科は嗜好品と思われがちですが、外見コンプレックスで死ぬような思いをしてる人にとっては生きるための糧なのです。
最近は他院で受けた形成手術・美容整形手術の修正に力を入れるクリニックも多い
最近は他院で受けた手術の修正に力を入れているクリニックが増えています。(つまりそれだけ失敗例が多いということねw)
形成手術で失敗された経験のあるわたしのような人には、こういったクリニックはほんと希望の星です。
割に合わないというか、傷口がくっついてもメスを入れたのはなかったことにはならないので・・・。(傷口は消えないし同じ位置は二度と切ることができない)
テレビで見るようなひどい失敗例でなくても、体(特に顔)が納得いかない仕上がりのままというのもなかなか辛いもんなんです。
形成・美容整形手術で失敗されたら他クリニックに相談すべし
もし以前受けた形成・美容整形手術がうまくいかず見た目に悩んでいる人は別のクリニックに問い合わせてみることをおすすめします。
基本的にどこのクリニックも初回カウンセリングは無料
酒井形成外科はリラクゼーションサロンのようなきれいで落ち着く内装ですし、スタッフさんもみなさん親切で腕も確かなので安心しておまかせできます。
入院設備もあるので、遠方の方や日帰りでできない手術をする方にもおすすめ!
心の健康は体の健康。美容整形は心の整形!
正直、食べ物とか空気や水も大事ですが、心の健康が何より大切です。
心の状態が悪いと、どんなに良いものを体に入れても慢性的な不調に悩まされることもあります。
わたしのように外見に苦痛を感じるレベルの人は、美容整形もひとつの選択肢としてアリですよ。
外見を整えて気持ちが明るくなるのであれば、整形だって厚化粧だってしたらいい。
最近ではプチ整形とかが増えてきたせいか、整形してる女は嫌だという男性も減っているようです。
歯並びが悪い時に歯列矯正するのとか、口唇口蓋裂の形成手術をするのは一般的だと思います。
美容整形もそれと同じようにとらえてもらえるといいなぁ。
英語では「cosmetic surgery」というくらいだからほんと化粧と同じような感覚で受け入れられるようになってほしい。
整形はやりすぎると年取ってから崩れて悲惨になるからほどほどに。
あと、くれぐれもちゃんとしたお医者さんを選ぶこと!!患者の話を聞かない医者は論外です。
おまけ
わたしが独身で彼氏もいない頃、当時95歳になろうとしていたおばあちゃんに「頭のええ男を選ばないかんよ。ここ(顔を指差して)はどうでもいいの」と言われました。
「そうだね〜。中身の方が大事だもんね」と言ったわたしに彼女が言い放った言葉は・・・
「顔は整形したらええ!」
・・・わたしもこのぐらい豪快に生きていこうと思いますwww
※2020年2月追記
このおばあちゃんは現在101歳で、相変わらず豪快に生きてます。

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